夏の終わり

まだまだ夏なので、丹後の海に行ってゆっくり過ごす。



波の音は大好きでずーっと聞いていられる。全く飽きない。


この日は気温も丁度よく、気持ちのいい空に砂浜が待っていた。




ワーワーはしゃぐのも好きだけど、特に何もしない時間も好きだ。



何もないところにある関係性が好きだ。




泳いだりごろごろしたりしてると、あっという間に夕暮れ。



波は時間を飲み込んでいって、幸福な気持ちだけが永遠となった。





伊根で花火があるらしいので、ふらっとそっちに行ってみる。



奥まで行くと混んでそうなので、手前のとこで適当に降りてみる。



辺りは真っ暗。


丁度打ち上げ時間だったけど、まだ始まる気配がない。



ちょっと待っていると、ドーンという音が響き渡った。


始まったな、山と山のちょうど間から眩い花が咲いた。



おぉ！ナイスポジション！




初っ端からテンポ良く、変化球を混ぜた構成が美しい。



この辺りでは大きい花火らしく 、２０分ほどのサイコーに贅沢な時間。

 打ち上がる度に、船のシルエットが浮かんでくるのがまた良かった。



今まで見た花火の中で、一番ぐっときたひと時。



終わった後の静けさは、夏の終わりを告げるかのように。



でも、これから始まるものもある。


そんな予感も好きだ。